2025/03/15 朗読劇 SETO Reading Vol.1 お探し物は図書室まで

土屋さんの出演される朗読劇。この日の会場は愛知県瀬戸市にある瀬戸蔵 つばきホール。ひとまず名古屋まで新幹線。そこから乗り換え、終点尾張瀬戸まで。

瀬戸って瀬戸焼の瀬戸なんだ。すぐ近くに多治見もあるしそういう地域っぽいけど、どんな要因があるんだろう。

あらすじ。

お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?

人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れた小さな図書室。

彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。

仕事や人生に行き詰まりを感じている人が訪れた、町の小さな図書室。「本を探している」と申し出ると「レファレンスは司書さんにどうぞ」と案内してくれます。

狭いレファレンスカウンターの中に体を埋めこみ、ちまちまと毛糸に針を刺して何かを作っている司書さん。本の相談をすると司書さんはレファレンスを始めます。不愛想なのにどうしてだか聞き上手で、相談者は誰にも言えなかった本音や願望を司書さんに話してしまいます。

話を聞いた司書さんは、一風変わった選書をしてくれます。図鑑、絵本、詩集……。

そして選書が終わると、カウンターの下にたくさんある引き出しの中から、小さな毛糸玉のようなものをひとつだけ取り出します。本のリストを印刷した紙と一緒に渡されたのは、羊毛フェルト。「これはなんですか」と相談者が訊ねると、司書さんはぶっきらぼうに答えます。「本の付録」と――。

自分が本当に「探している物」に気がつき、

明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。

(引用元:https://seto-cul-info.com)

 要するに、オムニバス形式で悩める登場人物が図書館司書さんのレファレンスをきっかけに何かを見つけたりする物語。結構重苦しい話もあり、とりわけ最後の章のモラハラカス男が真に迫りすぎててしんどかったりしたけれど、全体的には楽しめた。図書館司書に興味あって必要単位を取ろうとしてた思い出もあり。

 この日も土屋さんの地の文の朗読から複数の登場人物の演じ分けを浴びることができて、嬉しい。言葉の一つ一つにその人物の想いというか、生きていた背景が感じられるような声なんだよね。そんな気がしてる。前にも書いたかも。

朗読劇全体の印象としては、出演者みんな良かったとかそういう素朴な感想。ラクーンドッグは良い声優さんたくさんいはる。

あとは一人の人間を二人で演じられていたのがとても印象的な光景で、ある人物のセリフを演じる人と、その人視点の地の文を読む人に分かれて朗読されているんですよね。

他に印象深いのは同じ人物であっても、別の章では別の方が演じられていたこと。人によって人の印象って違うよねってことを感じられたのが結構好きなポイントだった。土屋さんが演じるとね、カッコよかったのが好きなところ。

土屋さんの地の文の朗読では、ひとつ一つの言葉からもその登場人物の気持ちが感じられたのがなんだかとても心地よかったのだけど、「地の文にも感情を込める方針の指示をもらった」と朗読劇終演後のトークパートで答え合わせできたのが嬉しかった。

トークパートとでは土屋さんがはっきりと「生の朗読劇が好き」と仰ってくれたのが嬉しかった。自分も(聴く側だけど)好きだし、土屋さんの声を噛み締めるように味わうのも幸せなので。生の朗読で、後から確認できないからこそ、余計に大事にできている気がするし。

この日はOL風な見た目の土屋さんだった。スーパーの洋服売り場で働くお姉さんの役を意識した衣装が用意されていたらしい。こんな機会じゃないと見れない姿だった。かわいい。


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