とちてれアニメフェスタのざつ旅ステージを終え、銀座博品館へ。宇都宮、意外と近い。
チケットを発券して良い席だぜ!なんて思ってたら前日のチケットを買っていたので当日券で入場。当日券のあるイベントで良かった〜。
あらすじ?↓
主な登場人物は、武士道をつらぬきひたむきに生きる土方歳三、近藤勇、山南敬助と、それぞれの形で愛を紡いだ琴、つね、明里(あけさと)。
動乱の幕末期を駆け抜けた3人の生き様と恋を魅力たっぷりにお届けします!
(引用:https://rodokugeki.com/shinsenguminokoi/)
幕末の新撰組周りを題材にした朗読劇。自分が知ってる新撰組の話って歴史の教科書で読んだのと、戦国コレクションの新撰組回くらい。戦国コレクションの新撰組回、最高に好き。
だから、どこでどうなって最終的に函館五稜郭に至るということと、士道不覚悟で切腹よ〜!しか知らず、山南さんを山南さんと呼ぶこともこの日初めて知ったのだった。
志士の人も異性愛とかしてたんやねえ、なんて素朴な気持ちで朗読劇に臨むのだった。
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シンプルに面白い朗読劇だった。たしかに新撰組って人気出る題材なのかも。破滅の美学。桜と一緒。
そもそも朗読劇のタイトルロゴがポップだったので、新撰組という題材の知られざる側面を軽やかに描く!とかそんな朗読劇なのかなとか思っていた。実際のところはちょっとコミカルな味もするシリアスで重い朗読劇だったのだけれど。
とくに、お通しのように出された序盤のコミカルなシーンを後半に入ったところでエグめのシーンへと化かしたストーリーテリングに唸るばかりだった。
土屋さんの演技の話でいうと、土屋さんの演じた三人の女性はそれぞれに異なる芯の強さを持っていて、それが演技から伝わってきたのが非常に嬉しく、満足だった。
とくに胸打たれたシーンがある。中盤に、土屋さんの演じる遊女、明里さんと山南さんが仲良くなり、キャッキャウフフする愉快な一幕があった。
しかし、二人の話題が誰かに殺された明里さんのお兄さんの話になると雰囲気は一変。土屋さんの演じる声のトーンも急激に切実なものになり、愉快なステージ上の世界が一瞬にしてシリアスに色を変えた。この色の変化が、今回一番の衝撃で、嬉しい体験。
このとき、ゆるりと朗読劇を眺めていた自分もいつしか演技に魅せられていた。土屋さんたちの演技にぐいっと引き込まれて、朗読の世界に没入した感覚があった。楽しい。
土屋さんを追いかけ回しはじめてから素敵な朗読劇に出会える機会が増えて、喜ばしいことなのだなあ。
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