会場は渋谷駅の東側にあるMsmileBOX渋谷 。渋谷駅のこっち側、ほとんど来たことがなかった。土地勘が皆無。青山学院大の近くだったので、ちらちら学生も見かけた気がする。こんな都会に大学があるもんなんやなあ。
近くの喫茶店で今回の朗読劇とのコラボドリンクが。なんか甘くてちょっと酸味があって、美味しかった。名前は忘れた。
あらすじ↓
放課後、路地裏、小さな公園。
可憐で、儚く、弾む足音。
密やかに集う、乙女達。
「お嬢様倶楽部』は週に一度、様々な理由で
お嬢様を目指す乙女達が特訓をしている。
言葉から、仕草から、心から、夢見るお嬢様になるべく努力を重ねているのだ。
そこにある日
「ひまり」と名乗る女子高生が入部を願いやってきた。
ひまりは言う。「私は、秘密を知ってる」さて、お嬢様倶楽部の秘密とはいかに・.
(引用:https://x.com/shibuya2theater/status/1923546994037129429)
人それぞれ、”お嬢様”たらんとする女性たちが織りなす人間模様を描いた群像劇。
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人と人との出会いによって、人生は少し明るくなる。そんなあたたかさを伝えてくれる朗読劇。登場人物六人それぞれのキャラクターがスッと立っていて、それが印象的だった。
自分が何者かよりも、”お嬢様”であろうとするその精神が大事なのかも。そう思えた。みんな頑張ってて自分もお嬢様を目指さなければとも思えた。
血の繋がってない姉妹のエピソードで出てきた”家族じゃなくても一緒にいてもいい”という言葉が大いに好きだった。
家族とか夫婦だとか、一緒にいる人たちのための社会の取り決めももちろんあるけれど、人と人の”好き”にしたがって一緒にいればいいよねって姿勢は見ていて眩しい。
土屋さんの演技では、クライマックスで口にした「駄目 ちゃんと言って」がたまらなく大好き。
この作品ではお嬢様たらんとしている女性たちが登場するので、登場人物たちはお嬢様言葉を基本的に使う。しかし、場面に応じて、それぞれの登場人物によって、素の喋り方になるのだ。
とはいえ他の登場人物はけっこう節々で素を見せる。しかし土屋さんの演じる”ひまり”さんは実は名家の生まれ。お嬢様の立ち振る舞いが身体に染み込んでいて、全くお嬢様言葉を崩さない。その、押し付けがましくない気品にあふれた喋り口の演技も土屋さんは素晴らしかった。その上で、最後の最後、物語のクライマックスで、想い女にわがままを言うときに口にした「駄目 ちゃんと言って」が本当に素晴らしかった。愛はそこに存在していた。
奇遇にもこの週アイプリは「雨上がりのふたり」を放送。世の中は空前のちゃんと言うブーム!輝かしい数日間だった。
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